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arrows Beで撮る空
小林 淳

プロフィール

東京カメラ部コンテスト入賞者

小林 淳

建築士の傍ら、写真の世界に魅せられて、「家族のいる風景」をテーマに撮影をはじめる。
現在はスナップからランドスケープまで幅広く撮影している。
写真を通じて、地元・岐阜の魅力を伝えていくのがライフワーク。SNSやフォトコンテストでの作品発表に取り組んでいる。2018年は、岐阜市との共催で写真展「本気岐阜展」や自身初となる個展「家族のいる風景」を開催し人気を博した。

岐阜県を本拠地に風景写真を中心に撮影している東京カメラ部コンテスト入賞者・小林淳さん。これまでは速報性が求められるSNS用や日々の記録写真のみスマートフォンで撮影した写真を使用してきたが、今回は約1220万画素を誇る「arrows Be F-04K」(富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社)で「空」をテーマに撮影。ベトナムの地での撮影を通じて感じたarrows Beのカメラ性能に関するインプレッションを伺った。

写真

──今回はベトナム旅行という特別な場にarrows Be F-04Kを持って行かれたそうですね。

「空」をテーマにスマートフォンで撮ろうと思ったときにタイミングよくベトナム旅行があり、それならば全ての旅の記録をarrows Beだけにしようと思ったんです。空の描写はもちろんのこと、スマートフォンでも、これだけの旅写真が撮れるということが伝われば嬉しいですね。

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スマートフォンを取扱説明書を読み込んで使う人って少ないじゃないですか。僕も直感的な操作を敢えてするようにしました。撮影後に数枚のみ水平を調整しただけで、基本的にほぼ手を加えていません。それでこれだけの発色やコントラストが出ることに驚きましたね。高感度性能がよいというだけありノイズも少なく、パソコンのモニターで見ても充分なクオリティーだと感じています。

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──ではarrows Beで実際にお撮りになった写真を見ながらお話しを伺っていきます。旅のスタートは空港からです。

天気に恵まれました。空は白くなりがちですが、空と海の境目も判別できますし、いやらしさのない彩度とコントラストだと思います。スマートフォンのカメラもこのレベルまできたか、という感じですね。露出は飛行機に合わせているためボーディング・ブリッジ内部は暗いですが、モニターで拡大すると通路の中も潰れずに描写されているんです。A1サイズくらいまで引き伸ばしても大丈夫ではないでしょうか。

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うちの子供たちが飛行機を見ていたので、パッとポケットから取り出して撮影しました。ポケットから出して撮影するまでの時間がすごく短くて済むのがよいところ。事前に設定しておけば、電源キーを2度押しするだけでカメラを起動できます。空が真っ白になるのを防ぐため、ピントは子供に合わせて、露出は空に合わせて撮っています。最初は子供をタッチしてAFロック、空が真ん中にくるように構図を変えると、ピント位置は固定されたまま露出が変わりました。この方法を駆使すれば明暗差のあるシーンでも撮影できますよね。肉眼に近い状態で写り、とても満足しています。また、空港でチェックインした後にカメラを取り出すのは面倒ですが、arrows Beならばポケットに入れておけるので便利ですね。

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狭い機内でも他人の邪魔にならずに撮ることができるのもいいですね。風景写真を撮っていると青の表現はレタッチで追い込みますが、最初からレタッチ後のような美しい青が出ています。個人的には大好きな青。コクがあり彩度が高い、ネイビーに近い青で撮れました。

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──これはベトナム上空でしょうか。

そう、メコン川が流れています。地面で露出を合わせたために少し空の色は飛び気味ですが、それでも雲のディテールがしっかりと出ています。

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ホーチミンの国立公園の中の池です。空に露出を合わせているために木々が暗く写っていますが、潰れずにディテールは出ています。木々が額縁のようになっているところがポイントです。

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相当な逆光です。木々にピントと露出を合わせて撮ったら、空はどんな描写になるかを試してみたのですが、ハイライトが変に飛んだりパープルフリンジが出るのではなく、光のシャワー感が伝わるような素晴らしい描写になりました。葉の細かいところまでくっきり描写しており、まるで三脚を立てて構図を決定し、露出を追い込んで撮影したかのような写真になっていると思います。解像感もかなりのものだなと感じました。

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ハトが飛ぶ瞬間を狙い通りきっちりと捉えられてうれしかったです。露出は建造物に合っているのですが、空も青みを残してくれました。おそらく、高感度が強い特性を活かして、シャッタースピードを速くできているのだと思います。ハトが止まって見えるのはそのせいでしょうね。連写モードは使わず、指で連続タッチして撮影しています。レスポンスがよいので、ハトを捉えているあいだに10コマほど撮影できました。わざわざ連写モードにしなくても、ここまで瞬間が切り取れるのは強みですね。

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ザ・ベトナムというようなバイクの多い風景です。バスの窓越しで撮影しており、窓のUVカットなどが影響しているのか、かなりカラフルな発色になりました。フィルム調のような描写で、楽しい雰囲気が出ています。

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──この川の濁り方はベトナムらしさいっぱいですね。

青空と川の濁りの対比がおもしろい1枚。ダイナミックに撮れていて、広角写真の見本のような1枚かなと思っています。やはり青が美しいです。雲のハイライトも飛ばずに描写されています。水面は太陽光を思い切り浴びており、そのピカピカとした明るさも出ています。

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同じ場所でカメラを構える位置を変えて半逆光で撮影しています。暗部と明部の差がくっきり出ていますし、空も好みの濃厚な発色です。順光で撮るとフラットになりますが、半逆光にするとコントラストも付きますし立体感も出ます。同じ場所でも光の位置を考えるだけでここまで表現が変わるのは写真の醍醐味ですし、それをしっかりと意図した通りに撮ってくれるarrows Beは素晴らしいですね。

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縦位置も優秀ですよね。SNSで「いいね」が付きやすいのって縦位置なんですよ。それはスマートフォンの画面でも大きく写真を見ることができるから。arrows Beのレンズは広角で、このような人を入れたスナップも得意です。ちなみに、デジタルズームを使うと主題を大きく撮ることもできますが、手ブレを起こす危険もありますから、広く撮っておき、後からトリミングをする方が高品質な写真になると思います。ある程度のトリミングには十分耐えることのできる高画素数機というのも心強いです。

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──これはルポルタージュのような雰囲気の1枚です。

一眼レフで撮影をしたドキュメンタリーのようなテイストになりました。大きなカメラを構えると、みんな硬くなってしまいますが、スマートフォンであれば記録用だと構えずに素の表情を撮ることができます。手前の人物がボケていて、それも本格的なカメラで撮ったかのような雰囲気を作ってくれていると思います。

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──パノラマですね。

SNSでは見せづらい縦横比かもしれませんが、周辺状況を豊富に残してくれるので旅との親和性は高いです。美しく広がる青空をこのような船内から撮っているという両方を伝えられます。

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──最後は富士山の夜明けの写真です。

ベトナムでは朝焼けや夕焼けなどは撮影できなかったので、帰国後に撮影に出掛けました。肉眼で見るとさほど劇的な色合いではなかったのですが、arrows Beで撮ろうとしたら、いやらしくない程度にピンク色の彩度を強調してくれました。空のグラデーションも美しく、arrows Be任せでSNSで映える写真が撮れると感じました。

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──arrows Beを使ってみて、スマートフォンで撮影をするということのイメージが変わりましたか?

僕は風景写真や、風景の中に家族を落し込んだシーンの撮影を中心に活動していますが、必ずレタッチをして仕上げています。ですから、スマートフォンでどこまでのことができるのか最初は心配でしたが、こだわりたい青い空の表現、雲のディテールやシルエット、色の変化のグラデーションなどを表現でき、驚きました。光の拾い方もシビアで、ちょっとの光の違いで表現が変わってきます。arrows Beで撮影をしていれば、自分の好みの光や天気も見つかり、撮影にこだわる楽しさを身近に感じることができるかもしれません。

小林 淳さんが撮影で使用したスマホ

arrows Be F-04K

夜景を切り撮る。
その感動が伝わる。
こだわりの日本製スマホ。

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arrows Be F-04K